アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

暖かい春風のような小学生の配慮

今週のお題「小さい春みつけた」

先週の土曜日のことである。

市民センターの2階にある図書館に行こうとエレベーターの前に行くと、そこには4,5人の小学生がいた。

私はエレベーターの相乗りが好きではない。扉付近に立っていて、あとから乗り込んできた高齢女性に「3階」と指示されたことがある。その態度は、以前住んでいた地域で近隣のドスコイオバサンたちのアッシー君を務めた際の、彼女たちの「乗せてもらって当然」という態度を思い出させ、不愉快になった。

なので、相乗りになりそうなときは、さり気なく階段を利用するようにしている。

 

さて、この小学生たちはエレベーターで遊んでいるのかと思い、しばらく佇んでいると男子小学生の一人が「乗りますか?」と声を掛けてきた。私は、煩わしいことになるなら階段で行こうと思っていたので「ウ~ン、上に行こうかなと思って」と答えた。

すると彼は、上に行くボタンを押してくれ、やがて3階にあったカゴが1階に到着。カゴには、太鼓と数人の子供たちが乗っていた。

 

私に声を掛けてくれた小学生は「乗る人がいるから、チャッチャとやろうぜ」と子供たちを促し太鼓とともに去っていった。最後にエレベーターから降りた青年は扉が閉じないように手で押さえながら「どうぞ」と声を掛けてくれた。

 

「ガキンチョがエレベーターで遊んでいるのかな」と思ったのは私の勘違い。市民センターの掲示板を見ると彼らは「○○○子ども太鼓」のメンバーで、3階で練習をしていたらしい。

 

彼らのテキパキとした行動と周囲の人への配慮に暖かい春風が通り過ぎたような気がした。

 

市民センターの入り口には白木蓮のつぼみが・・・。これも小さい春

木蓮花言葉は「高潔な心」「荘厳」「気高さ」「崇高」だという。

 

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