Sケ丘駅近くの田んぼの土手でオオイヌノフグリを見つけた。
この花を見ると草野心平の詩「春のうた」の一節を思い出す。
芭珈紗:オオイヌノフグリを見ると春だと感じる。
ビン坊:「ほっ いぬのふぐりがさいている。
ほっ おおきなくもがうごいてくる。
ケルルン クック。
ケルルン クック。」って草野心平の詩があったよね。
冬眠から覚めた時の歓びを、蛙に託して歌っているのね。
芭珈紗:小学生の頃、教科書で読んだ気がする。
ビン坊:「イヌノフグリ」って可憐な花なのに、気の毒な名前ね。
芭珈紗:実の形が犬の睾丸に似てるから、植物学者の牧野富太郎が名付けたらしい。
ビン坊:現代の若い学者だったら「ニャンタマソウ」とかいう名前を付けるのかしら。
それにしても露骨な名前ね。
芭珈紗:でも、よく考えてみると、花は植物の生殖器なんだから、さほど理不尽な命名ではないと思う。
ビン坊:理系の女はこれだから困る。アンタ、情緒というものがないのね。
同じ田んぼの土手にこんな花が
これはトキワハゼ?ムラサキサキゴケ?私はムラサキサキゴケだと思う。
偶然、ハチが写っていた。
市民センターの植え込みの中にこんな花が
葉の付け根に直径4mmくらいの花をつけているので、タチイヌノフグリだと思う。
春。いろんな場所でいろんな花が・・・。