アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

きらりと光るもの、それは・・・

キッチンの床にきらりと光るものを見つけた。何だろう?

 

芭珈紗:「きらりと光るもの」って、どこかで聞いたと思って調べたら、出て来る、出て来る。
ビン坊:例えば?
芭珈紗:高木彬光『姿なき女』の一節:「竜造は玄関の土間(どま)へかがんで、その上におちていた、きらりと光るものをとりあげた。」
ビン坊:その光るものは?
芭珈紗: 指環だった。

   金の指輪のイラスト   
ビン坊:フ~ン 
芭珈紗:牧野信一『心象風景(続篇)』の一節:「私が靴を穿いて裏木戸の方へ回らうとしたとき妻君が、きらりと光るものを縁側から投げて寄したので享けとつて見ると・・・」
ビン坊:何だったの?
芭珈紗:銀メツキ製のライターだった。

   オイル式のライターのイラスト
ビン坊:ヘ~ェ
芭珈紗:永井隆『この子を残して』の一節:「田川君は大きな声を出して笑った。 しかし、その目にきらりと光るものを私は見逃さなかった。」
ビン坊:それ、涙じゃない?
芭珈紗:私もそう思う。
ビン坊:小説はもういいから、床の光るものって何だったの?
芭珈紗:ガラスの破片。ジャムの空きビンを箸立てにしてたの。ナイフやフォークを投げ入れる衝撃で底が抜けたみたい。
ビン坊:衝撃で底が抜けた~ァ?アンタ、ホントにガサツやね。

 

そう言えば、先日、2日間ほど左足の親指のつけ根がチクチクした。
ガラスの破片が刺さったのかもしれない。気を付けねば。