今週のお題「大人になったなと感じるとき」
本間 龍『メディアに操作される憲法改正国民投票』(岩波ブックレットNo.972)
国民投票の帰趨を左右するのは広告宣伝、ここで改憲派は圧倒的に有利な状況にある。投票運動期間中のメディア規制がほとんどないのをいいことに、豊富な資金力をもとに巨大広告代理店=電通が一手に作成するテレビCMを大量投入できるのだ。国の将来を決める局面で、国民は、果たして公正な判断ができるのか?
芭珈紗:よく見るYouTube番組に登場する本間さんの本を読んでみた。今はコロナ対策で手一杯だけど、いずれ憲法改正国民投票の可能性が出て来るかも。
ビン坊:国民投票法の問題点も知っておきたいよネ。
芭珈紗:可愛いだけのオバアチャンでいたら、未来に禍根を残すかも。こんな風に思える私、大人になったなと感じる。
ビン坊:何を今更。アンタ、年齢的には3.5回分の大人なんだよ。
大人になり果てた私の頭脳に、本の内容は結構ハード。項目を抜粋してみた。
はじめに
第1章 国民投票法の概要と広告の役割
広告が国民投票の勝敗を決定する
資金面では改憲派が圧倒的に有利
第2章 現行国民投票法の問題点「広告は無制限」の危険性
改憲派は巨額の資金を用意する力がある
広告資金量の差がテレビ・ラジオ番組に及ぼす悪影響
第3章 メディア規制の具体案と欧州諸国の規制例
欧州の主要国でテレビのスポットCMが軒並み禁止されている(中略)。各国が(中略)テレビCM規制の必要性を感じ、同じように規制の網をかけている意味を、日本でも十分に検討する必要がある。
第4章 衆参憲法審査会と民放連への要望
おわりに
誰が首相であっても改憲勢力は存在するのだから、いつかは国民投票を行う可能性がある。そのためにも、現行法の問題点を広く国民に周知し、早急にその是正に努めるべきだ。(以下略)
その時期が来たら、また読み返そうと思っている。
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