アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

善玉と悪玉の大逆転

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

私は推理小説が好きだ。辛いことがあると、そちらに意識が向かないように、よく推理小説を読み耽ったものだ。何のことはない、単なる現実逃避である。しかし、推理小説からヒントを得たこともある。

 

芭珈紗:私、かつてAという団体に所属していた。戦後ずっと団体Aと団体Bは友好的だったのに、昭和のある時期に喧嘩が始まった。
ビン坊:何が原因だったの?
芭珈紗:団体Bのトップが団体Aのトップに嫉妬したと言われてたけど、本当のことは藪の中。
ビン坊:それが推理小説とどんな関係があるの?
芭珈紗:数年前、図書館で借りた小説に、「主人が私を殺そうとしている」って日記に書いてる奥さんの話しがあった。ご主人が浮気相手と電話で話しをしているとか猟銃で殺害を計画しているとか、ご主人の行動を克明に記載してるの。
ビン坊:フ~ン、それで?
芭珈紗:ある日、ご主人がベランダから墜落して死亡するんだけど、奥さんは正当防衛を主張するの。
ビン坊:それが、団体トップ同士の喧嘩と何の関係があるの?
芭珈紗:その事件の犯人は実は奥さんの方で、被害者を装って日記を書いてたの。私、小説を読んで、「団体Bのトップが悪人だ」と教えられてたけど、本当はどうなんだろうと思ったわけ。
ビン坊:フ~ン、それでどっちが正しかったの?
芭珈紗:さ~ぁ、利害関係者が生きている間は解明されないんじゃないかしら。歴史が証明するんじゃないの。
ビン坊:えらく、クールね。
芭珈紗:だって、両方とも所詮はビジネスだもの。真剣に考えるだけ時間の浪費だわ。
ビン坊:アンタ、そう思えるのが「大人になったなと感じるとき」なんじゃないの。お花畑卒業かも。

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小説の題名や著者を明示しようと思い、図書館で職員の方に調べてもらったが、分からなかった。内容に記憶違いがあればお許し願いたい。

 

 

前回のお題「買って良かった2020」はこちら 

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