アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

夫は健康のナントカ

同じ市に大学の先輩が住んでいる。市民会館の英会話サークルで出会い、私が7年ほど後輩ということが判明した。私の元職場で病欠者が出たとき、彼女に臨時で仕事をお願いしたこともあって、多少は相互に理解し合った関係だ。

 

芭珈紗:シングルで気ままに暮らす私を見て、先輩が言ったのよ。「夫は健康のナントカ」って。
ビン坊:その「ナントカ」って何なの?
芭珈紗:「予防薬」だったかな?「安全弁」だったかな? 確か「夫のために料理をすれば自分の食生活も良くなって健康が維持できる」という文脈で話してたわ。
ビン坊:その先輩、歳の割りには言うことがクールね。
芭珈紗:かもね。私、「ひとりで寂しくない?」って聞かれたことがあったわ。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:ところが最近、先輩の娘さんが離婚して戻ってきたの。2人の子供を先方に置いて。
ビン坊:ヘ~ェ
芭珈紗:それ以来、先輩、家庭生活の話は一切しなくなった。
ビン坊:その先輩、人にはいろんな事情や考えがあるって気付いたんじゃない。それとも、シングルも捨てたもんじゃないって気が付いたのかしら。
  食事をする男女のイラスト
この先輩は理性的だが、以前は形相を変えて持論を押し付けてくる人もいて疲れることがあった。しかし、「おひとりさま」が市民権を得た昨今、随分過ごし易くなった。