アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

『葬式消滅 お墓も戒名もいらない』

今週のお題「最近おもしろかった本」

島田裕巳『葬式消滅 お墓も戒名もいらない』株式会社G.B.写真


「葬式無用の流れは、死生観の変容がもたらした必然的な事態(p.138)」であるらしい。


45歳の時、島田氏の「戒名」という本を読んで以来、図書館で島田氏の本を見掛けると目を通すようになった。

 

 

芭珈紗:今年の8月に弟の葬儀をした。本人の希望で無宗教の一日葬、墓も作ってない。
ビン坊:フ~ン。郷里を離れたからこそ出来る事よね。
芭珈紗:この機会に私の葬儀も「無宗教直葬、海洋葬で」と身内の者にお願いした。
ビン坊:急死した時のため葬儀費用の前払いとして弟の葬儀費用を負担したと言ってたね。
芭珈紗:その後、この本で「火葬した遺骨は火葬場の方で処分(p.168)」する「0葬」というのがあることを知った。「西日本の火葬場では、0葬が可能(p.169)」らしい。
ビン坊:「日本の火葬では、遺骨はセラミック状態になり、海や山に骨を撒いても、水に溶けたり、土に還ったりしない(p.170)」ってあるから、海洋葬より0葬が良いかも。

 

 

実は、私は墓を持っていた。
しかし、その墓には入りたくない。


身内の者に「無宗教直葬、海洋葬」を依頼したが、遺品の中にこの「墓所使用許可書」を発見したら、困惑するかもしれない。
また、身内の者より先に墓所の関係者がこの「墓所使用許可書」を発見したら、私の葬儀に介入してくるかもしれない。
ということで、後顧の憂いを断つために「墓所使用許可書」は捨てた。

スッキリした。

 

この本に興味を持たれた方のために目次を紹介しておくと、

第一章  葬式が消滅していく
第二章  なぜ葬式は消滅するのか
第三章  お弔いが葬儀社依存になった理由
第四章  江戸時代の寺請制度はなぜ今に影響するのか
第五章  現代の葬式が抱える数々の矛盾
第六章  余計なものは次々と省かれていく
第七章  死生観の変容ー死は昔ほど重要ではない
第八章  家族葬から家庭葬へ
第九章   墓はすっかり時代遅れになった
第十章   これから葬式はどうなっていくのか
第十一章 今、葬式をどう考えればいいのか

 

 

 

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