アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

『わたしたち』

落合恵子『わたしたち』河出書房新社

容子、美由紀、晶子、佐智子の4人の女の子が13歳で出会ってから、佐智子の人生が死をもって完結するまでの物語。

 

著者の落合恵子さんの生き方に最も近いのが「容子」ではないかと感じた。

 

芭珈紗:私が最も注意深く読んだのは、「佐智子」が夫を荼毘に付した時に、自身の葬儀の見積もりもして自分で支払って逝ったくだり。
ビン坊:「佐智子」は癌だったから自分で手配が出来たけど、突然死だったら不可能ね。
芭珈紗:私の場合、弟の娘たちが私の葬儀をすると言ってくれてる。で、費用の前払いのつもりで、先日の弟の葬儀費用を負担しようかと目下思案中。
ビン坊:姪御さんに提案してみたらいいと思うけど、チョット早過ぎない?
それより先にすることが一杯あるでしょう。

 


現役時代、仕事が速いと評価されたこともあるが、同時に尻が重いのも事実。
いい歳をして、困ったものだ。