アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

『死に方がわからない』

門賀美央子『死に方がわからない』双葉社 

何やら物騒な書名だが、内容は至って前向きで実用的。

 

「独身、子なし、兄弟姉妹なし」の著者が「大過なく寿命を迎え、きれいサッパリ死んでいく」方法を模索する面白く為になるエッセイである。

 

目次は
「はじめに 死に方がわからない」
「家族に頼れるかはわからない」
から始まって
「いつ死ぬのかわからない」
「尊厳が守られるかわからない」等々
と続き
「お墓をどうすればいいのかわからない」
「死後事務委任契約がわからない」等々
が登場し
「繋がっておくべき他者が誰なのかわからない」
「金融プランがわからない」等々
を経て
「死に方がわかった!ような・・・」
で終了。

 

最初から順に読むのも良し、興味のある項目を選んで読むのも良し。

 

「リビング・ウイルを活かせられるかわからない(p.130)」に「緊急医療情報」を紙に記入し、容器に入れて冷蔵庫に保管。それを知らせるマークを冷蔵庫の扉に貼っておく。
という方法が書かれているが、わが自治体ではこのキットを民生委員が無料で届けてくれた。

 

しかし、この本を読むとまだまだ為すべき事が沢山。

私のしていることは、人間関係を清算し、物を買わずに身軽にすることくらい。
著者より20歳も年上なのに、今のまま生きていけると錯覚しボンヤリしてて大丈夫か自分。

時々、こんな本を読んで、自分に活を入れないとマズい。