アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

『90歳になっても、楽しく生きる』

樋口恵子『90歳になっても、楽しく生きる』大和書房

 

頭が良くて自信と実績と経済力があって気の強い樋口女史。
「はじめに」で「この本が皆さまのお役に立つことを祈っております」とおっしゃる。
しかし、80代で自宅の建て替えをやってのける女傑のエッセイが、果たして私のような平凡なバアサンの役に立つのか?と思いつつも、ついつい引き込まれて読んでしまった。

 

 

 

芭珈紗:「どんな美人も平等にバアサンになる(p.72)」はホントかしら?
美人もバアサンになるのは事実としても老化の程度は人それぞれ。平等ではないと思う。
ビン坊:そういう屁理屈をこねるからアンタ、敬遠されるのよ。若い頃は美醜の差があっても老化するという点に於いては平等という意味よ。
芭珈紗:「老人ホームの生活に向く人、向かない人(p.97)」には、老人ホームに入居する適性があるのは「周りに細かく気をつかう人」でも「協調性のある人」でもなく、「余分な気をつかわずマイペースの人」「ひとりで楽しめる人」とある。
ビン坊:アンタは本心を悟られたくなくて周りに気をつかいすぎて自分の本心を見失って自滅するタイプだから、老人ホームで共同生活するのは向いてないよ。

 

 

いろいろ考えさせられる内容が満載。
古稀にしてまだまだ続く人生修行。いや、むしろこれからが本番。

 

おまけ(p.194)
人生100年を機嫌よく生きるヒグチ流・魔法の言葉
魔法の言葉1 「いろいろあらァな」
魔法の言葉2 「ま、いいか」
魔法の言葉3 「ほどほどに」

 

だそうですよ。