アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

貸金業者に追いかけられた

「自殺者が出た」と聞くと、何の脈絡もなく、思い出すことがある。20年程前、わが家の奥に住んでいたNさん一家のことである。

   怖い借金の取り立て   

芭珈紗:ある日、私が家を出ると、バイクに乗った若い男の人が「Nさん」と叫んで追いかけてきた。
ビン坊:何だったの?
芭珈紗:その人、貸金業者だった。私をNさんの奥さんと勘違いしたみたい。免許証を見せたら納得してくれた。
ビン坊:アラ~ァ
芭珈紗:貸金業者って、コワモテの人ばかりと思ってたけど、その人「いつ返してくれるか、言ってくれるといいんですが・・・。」って困り果ててた。
ビン坊:そんなプライベートな話しを漏らしていいのかしら?
芭珈紗:取り立てにもルールがあるよね。午前8時までは、債務者の自宅訪問が禁止されてるから、車の中で8時になるのを待ってる背広姿の男性を見掛けたことがある。
ビン坊:取り立ても大変なのね。
芭珈紗:Nさんの奥さん、「詐欺にあった」って友人に大声で電話してた。夏だったから丸聞こえ。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:私、車通勤してたんだけど、踏切で遮断機が長時間おりたままになる度に「Nさんが線路に飛び込んだんじゃないか」って心配したものよ。
ビン坊:かと言って、健康な夫婦に大きな子供3人、他人がどうすることもできないし・・・。

   踏切のイラスト   

長年、生きているといろんな事に遭遇するものだと思う。無事でいられるだけで良しとしよう。