アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

献金で失った一部を取り戻せた

宗教に凝っていた母が死去する直前のことである。実家が建っている土地を道路が通ることになり、立ち退きが必要になった。

   家の解体・建替えのイラスト

芭珈紗:母が死去すれば、誰も住まない負の遺産になるところだった。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:道路が通ることになって、普通に売却するより手厚い立ち退き料が支払われて助かった。
ビン坊:良かったね。
芭珈紗:父の死後、不動産の名義変更をしてなかったのが、結果的に良かった。
ビン坊:どういうこと?
芭珈紗:母の名義にしていたら、立ち退き料は宗教団体○○に流れたと思う。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:母は最後、ホスピスに入っていたの。そこの院長が事情を察知して、母の病室の名札を他人の名前にして○○の人から母を遠ざけてくれた。そうでもしないと病院にまでやって来る。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:母の妹が「何故、大金を突っ込んだの?」って聞いたらしい。
ビン坊:答えは?
芭珈紗:「結婚当時、姑さんがサイフを握ってたから、自分でお金を自由に使いたかった」って言ったそうよ。
ビン坊:小説みたいな話しね。立ち退き料を献金しなかったのが不幸中の幸いね。

 

私たち姉弟は、両親が失った分の一部を、思い掛けない形で取り戻すことが出来た。お陰で母の借金を返済し、母の入院費と葬儀費用を支払うことが出来た。弟が一切を取り仕切り、長男としての役割を果たしてくれた。

 

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