アラセブシングルの老境サバイバル日記

往年の「若さと美貌」はどこへやら 、到達点は何と「馬鹿さと貧乏」だった。

まさか詐欺だったとは!

詐欺の手口はよく似ている。
私は遠い過去にも詐欺行為の現場に居合わせたことがある。
高校生のとき、近くの公民館で新商品説明会(?)があり、母から入場券を渡され参加した。中心者が金属タワシや洗剤を紹介して「欲しい人」と呼びかけ希望者に配布。「皆さんの反応が大きいほどスポンサーが喜ぶ」と言って拍手をさせ、雰囲気を盛り上げていた。
最後に立方体のユニットで作るベッドが登場。確か10万円か20万円だった。「欲しい人」という呼びかけに多くの主婦が手を挙げていた。中心者は「ご主人に相談しないと買えない人には売りません。即決できる人だけ」と言っていた。後に母から、叔母さんがベッドを買ってしまった、と聞かされた。そして、あれは催眠商法だった、ということも。



芭珈紗:詐欺の手口って似てるのよ。私、田舎で催眠商法の現場に遭遇したことがあるの。
ビン坊:ヘ~ェ
芭珈紗:まず雰囲気を盛り上げ催眠にかかったような状態にする。景品をあげたり、拍手させたり、ジョークで笑わせたり。
ビン坊:フ~ン
芭珈紗:そして高額商品を売りつけるの。買い物に限らず、お金を要求されたらジックリ考えることよ。
ビン坊:なるほど
芭珈紗:さらに冷静な第三者からの分断を謀るの。「ご主人に相談しないと買えない人には売らない」ってのがそれ。
ビン坊:ハ~ァ、その知恵が若い頃にあったらねぇ。アラセブになってから気付いたんじゃ、もう手遅れ。

   詐欺師のイラスト(男性)

振り返れば「あの時のあれはこの手口だったんだ」と思い当たることが沢山ある。これが「高い授業料を払って人生勉強をした」ということなのだろう。